オットー高岡の我流天晴

フリーデザイナーオットー高岡のページ。我流もいつかあっぱれに。
わたしは誠実だろうか
そう問い続けること
希望をもって
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さよなふ
 本当はカタカナで書かなくてはいけない。

サヨナフ

大竹野正典追悼三夜連続公演 第三夜「山の声」と
同時開催の上映会。
前回、「屋上のペーパームーン」を書いたので
こちらも、書かねばなるまい。

オットーです

辺見庸というジャーナリストがあって、その方の短いエッセイがある。
永山則夫の死刑が執行されたある夏の日のことを綴った文章だ。
サヨナフの公演よりのちに、たまたまその文章に出会って、
痛く胸を突き動かされたことがある。

「サヨナフ」の主人公はそのナガヤマだ。
少年期の生命力あふれるナガヤマを川田洋子が
そして、大人になったナガヤマを風太郎が演じる

少年役は川田洋子のオハコ、とかいったら、本人はいやがるかもしれない。
「海のホタル」では、女版「密会」ともいうべき、強烈な演技を見せてくれた
名女優だもの。
さらに風太郎はまだ細い(笑)。普段の姿からは想像もつかない強烈さ。
ふたりの最強役者のコラボなのだ。

少年期のナガヤマは美しい。
聞くだけでもあまりに悲惨な境遇のなかで
獣のように生き抜こうとする、その輝きと対置されるのは、
獄中で、イデオロギーを身につけ理論武装に身を固め、
なにやら現実離れした醜悪なナガヤマの姿だ。

その対置が、あまりにもやるせなく、しょうがない。

加害者と被害者の関係の描き方は、これが、後の「密会」の描き方の
原点になったんじゃないかと、あたしはかってに思っている。
上映されるのは初演か再演か今、あたしは知らないが、
初演の時の石川真士のセリフが印象に残っている。
被害者側からの強烈な切っ先を隠し持ったセリフだった。

こう書いてくると、また、社会派とかいわれそうだが、
大竹野のビジュアルセンスが、よくでている
美しいお芝居になっているとおもう。

ちょっとうろおぼえだが、藤井美保演ずる、ナガヤマの姉のシーンで
語りによって描かれる、流氷のビジュアルは、あまりに哀しく美しい。

いま、気がついたが、そういった、語りによってビジュアルが描かれるとき
林 鈴美の照明の力が、ものすごく効いていたんじゃないだろうか?
上映会で確かめてみたい。

そして、もちろん、ラストシーン

いやいや、こいつは見てのおたのしみにしましょう。
この作品が、追悼講演のリストに上がらなかったのはとても残念だが
ビデオでお楽しみいただきたい。

というわけで、あと二週間に迫った、第三夜「山の声」
あたしも、情宣のラストスパートにはいるのだった。

オットーでした


| くじら企画 | 11:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
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